神奈川県横浜市Y様邸
今回は神奈川県横浜市Y様邸の検査事例をご紹介します。
Y様は閑静な住宅街の一戸建て住宅に30年ほど居住されています。
周囲の住宅には井戸水があるという話は聞いた事がないらしいです。
井戸水は幼少の頃からあったようですが、当時は特に関心がなかったとの事です。
Y様邸到着後、宅庭内に井戸があるとの事で入らせて頂きました。
庭先に入ってみると奥のほうに手押しポンプが見えてきました。
以前より庭にあった井戸水を数年前に手押しポンプを据付けたとの事です。
過去に役所関係に相談しましたが、あまり積極的ではなく水質検査には至らなかったとの事でした。
玄関先には井戸水を入れた水槽に小エビを飼育しており、元気に泳ぎ回っていました。
日常は植木用等の散水用として使用中であり、今後災害時用として飲料水用等に使用したいとの意向です。
採水した井戸水を拝見してみるとやや濁りはありましたが、特に不快な臭いは感じませんでした。
今回の検査で飲用に適している可能性が判断された場合は更に詳細な検査を検討しているとの事です。
最終的に飲用不可とされた場合においても、何らかの処理方法で飲用水として利用を希望されていました。
検査結果より
今回の分析結果は、一般細菌・鉄・マンガン・色度・濁度が基準値を超過していました。
従って飲用不可という事になりますが、一方で一般的な井戸水でよくある結果とも言えます。
この井戸水を殺菌処理及びろ過等の処理を実施することにより飲用可となる可能性もあると想定はできます。
今後、飲用水としての使用を検討されている場合は上記等の処理を専門業者に相談し、処理装置を設置した場合は、
再度水質検査を実施して確認するのが望ましいと思います。
埼玉県熊谷市 A様宅 検査事例
今回は埼玉県熊谷市A様宅の検査事例をご紹介します。
A様宅では上水道はひかれておらず、この井戸水を約40年前から生活用水として利用されているそうです。
井戸水をご利用の方からよく聞く話ですが、「洗った洗濯物に色がつく」ことがあり、検査のご依頼を思い立ったとのこと。
最近、ポンプの交換をされたそうです。 調子よく動いています。
さて、作業開始です。 蛇口を加熱滅菌します。
しばらく流したのちに採水します。
こちらが今回ご依頼の「スタンダードプラン」で必要な量を採水した容器です。
容器の数が多いと思われるかもしれませんが、検査項目ごとに容器の形状や材質がことなるため、いろいろな種類の容器を使用しています。
この検体を弊社、株式会社 総合環境分析 北関東支社(群馬県)に持ち帰り、その日のうちに検査着手しました。
検査結果はスタンダードプラン26項目すべて基準に適合していました。
今回の採水地点である熊谷市には「平成の名水百選」に選ばれている「元荒川ムサシトミヨ生息地」があります。
ムサシトミヨは、トゲウオ目トゲウオ科トミヨ属に属する体長3cm~5cm位の淡水魚で環境省や埼玉県のレッドリストで「絶滅危惧IA類」(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に分類され、絶滅の危機に瀕しています。(熊谷市が世界唯一の生息地)
このきれいな水と、そこに棲む魚が守られていくことを願っています。
スマートフォン専用サイトを公開しました。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、井戸水検査.comのスマートフォン専用サイトを公開しました。

スマートフォンにて下記QRコードからURLを取得していただければアクセスできます。
是非ご活用下さい。
茨城県県古河市 T様宅 検査事例
今回ご紹介させて頂くのは、茨城県古河市のT様宅の井戸水の検査事例です。
T様宅では上水道は引かれておらず、井戸水を生活用水として利用されているとのことです。

奥様が妊娠されている為、安全な井戸水なのか気にされてのご依頼でした。
弊社の社員が現地にてお話しをお伺いすると、「蛇口からエビの様な生物が出てくる!」のが気になるとのことでした。
蛇口に取り付けられていた簡易浄水器のストレーナーの内側を確認してみると、、、

謎の生物がっ!! たくさん溜まっていました、、、これはエビ??
調べてみたところ、どうやらヨコエビという生物の仲間のようです。
いずれにせよ、生物が蛇口から出てくるのは気持ちの良いものではありませんよね、、、
水質検査をお考えになるお気持ちも分かります。
さて、気を取り直していつもの様に採水作業に取り掛かります。
細菌の検査項目もありますので、採水前に蛇口をしっかり火炎滅菌します。

今回の検査項目は一番人気のスタンダードプラン26項目です。井戸水検査のとして必要十分な項目数のセットです。
検査項目数に対応した容器に採水完了♪

今回は茨城県古河市の現場でしたので、弊社、株式会社 総合環境分析 北関東支社(群馬県)に検体を持ち帰り、その日のうちに検査着手しました。
井戸水検査.COMでは、神奈川県・東京都・群馬県の3拠点の自社検査室にて採水したその日のうちに検査着手できますので、正確な検査結果を出すことが可能です。
さて、今回の検査結果ですが、検査したスタンダードプラン26項目のうち「大腸菌」が「陽性」で飲料水の水質基準には不適合でした。やはり生物が生息している地下水したので、菌が検出されてもおかしくはないかと思われます。
もともと飲用水にはウォーターサーバーを使われていたとの事ですが、今後も飲用はせずに安全に井戸水のご利用をされることをお勧め致します。
今回の様に、井戸水からは何が出てくるか分からないものですね。
皆さんの井戸も一度検査をされてみてはいかがでしょうか??
千葉県君津市久留里 新町の井戸 検査事例
今回の井戸水検査.COMブログは、千葉県下で唯一「平成の名水百選」に選ばれている君津市の「久留里の名水」の飲料水水質検査をおこなってみましたので、検査事例としてご紹介致します。
久留里は上総国、久留里藩の城下町として栄えた町です。

久留里地区には驚くことに約200本もの自噴式の井戸があります。

実際に久留里の町を歩くといたるところに井戸があり、絶えず水が溢れ出ています。


この井戸の多くは「上総掘り」という明治20~30年頃にまでにこの地域で確立された掘り抜き井戸工法により掘られたものです。
「上総掘り」はわずか数人の人力のみで条件が良いと深さ500m以上の掘削が可能な為、昭和30~40年代に機械式ボーリングが普及するまでは日本中で利用されていました。また、現在では東南アジアやアフリカの発展途上国に日本からの技術支援にて伝わり、各地に合わせて応用され脚光を浴びているそうです。
上総掘りは、この様なやぐらを組んで掘削を行います。

久留里の井戸は地下400m~600mから湧き出し、乳酸菌やペニシリン菌など抗菌性土壌菌群を含む自然水の為、「生きた水の里 久留里」として地元では町おこしをしています。

飲んでみるとまろやかでとても美味しい水です。
日や時間帯によっては若干硫黄の香りがすることもありますが、一晩汲み置けば香りは消えるそうです。
そして今回、水質検査を行なってみたのは「新町の井戸」という一般開放されている井戸です。
検査項目はスタンダードプラン26項目です。


いつもの様に、気温、水温から測ります。


採水する水で採取容器をしっかり共洗いします。

採水完了です♪

そして、今回の検査結果がこちら!

採水場所: 千葉県君津市久留里市場
採水日 : 平成28年10月11日
採取時間: 16:10
項目 | 単位 | 検査値 | 定量下限値 | 基準値 | 検査方法 |
一般細菌 | 個/ml | 0 | 0 | 100 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第1 |
大腸菌 | (100ml中) | 不検出(陰性) | — | 検出されないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第2 |
鉛及びその化合物 | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
ヒ素及びその化合物 | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
亜硝酸態窒素 | mg/l | 0.004未満 | 0.004 | 0.04 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
硝酸態窒素及び 亜硝酸態窒素 |
mg/l | 0.02未満 | 0.02 | 10 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
四塩化炭素 | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.002 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
シス-1,2-ジクロロエチレン及び トランス-1,2-ジクロロエチレン |
mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.04 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
ジクロロメタン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.02 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
テトラクロロエチレン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
トリクロロエチレン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
ベンゼン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
亜鉛及びその化合物 | mg/l | 0.01未満 | 0.01 | 1.0 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
鉄及びその化合物 | mg/l | 0.07 | 0.03 | 0.3 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
銅及びその化合物 | mg/l | 0.01未満 | 0.01 | 1.0 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
マンガン及びその化合物 | mg/l | 0.049 | 0.005 | 0.05 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
塩化物イオン | mg/l | 6.6 | 0.2 | 200 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
カルシウム,マグネシウム等(硬度) | mg/l | 74 | 10 | 300 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第22 |
蒸発残留物 | mg/l | 171 | 20 | 500 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第23 |
有機物(全有機炭素(TOC)の量) | mg/l | 0.3 | 0.2 | 3 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第30 |
pH値 | — | 8.1(22.0℃) | — | 5.8~8.6 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第31 |
味 | — | 異常なし | — | 異常でないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第33 |
臭気 | — | 異常なし | — | 異常でないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第34 |
色度 | 度 | 2.8 | 0.5 | 5 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第36 |
濁度 | 度 | 0.1未満 | 0.1 | 2 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第41 |
アンモニア性窒素 | mg/l | 2.1 | 0.02 | — | 上水試験方法Ⅲ-2 8.2 (2011年) |
【 判定 】上記の検査項目につきましては、水道法水質基準に適合します。
ただし、アンモニア性窒素については水道法水質基準の対象範囲外です。
【 備考 】天候:くもり 気温:19.0度、水温:14.5度
水質検査の結果としては、スタンダードプラン26項目において飲料水の水質基準に適合していました。
地域の人々の生活や観光まで支えてくれている豊かな地下水資源に恵まれた久留里の町がうらやましいですね。
久留里城や見学可能な酒蔵などみどころもありますので、井戸めぐり散策をしに「生きた水の町 久留里」を訪れてみてはいかがでしょうか。
※上記の飲用適の判定は、平成28年10月11日に採水した検体の検査実施26項目のみの判定です。水質は変化していく可能性があり、いつも飲用水に適しているとは限らず、弊社で安全を保障するものではありません。飲用の判断、煮沸などの対策は自己責任にてお願い致します。
※上記検査結果に関するお問い合わせは受付けておりませんのでご了承下さい。
埼玉県秩父市 株式会社ライフライン様 検査事例
今回の検査事例報告は、荒川の流れる埼玉県秩父市の株式会社ライフライン様よりご依頼の水質検査です。

株式会社 ライフライン様は保険の代理店などをされている会社様ですが、新規事業の手洗い洗車サービスの準備を進められていることで、その為に新設した井戸の水質検査をご依頼いただきました。
手洗い洗車サービスに使用する想定なので、硬度(カルシウム、マグネシウム等)や鉄、シリカなどの項目の値がどのような値になるかをお電話でのお打合せの際に気にされておりました。
水質検査の結果によっては、水質を改善する濾過機などの導入もご検討されるとのことでした。
お打合せにより今回の検査はパーフェクトプラン51項目(飲料水水質基準全項目)に「電気伝導度」と「全シリカ」の2項目を加えた53項目にて検査をすることになりました。
さっそく弊社社員による現地にての採水開始です。

まずは気温、水温の測定から始めます。


今回の水質検査結果は、滅菌をしていない地表に面している井戸水でしたので、一般細菌、大腸菌などの一部の項目が飲料水の基準を超過しておりましたが、硬度や、鉄、蒸発残留物などは高い値ではありませんでしたので、洗車を行う上ではとくに問題はないのではないかと思われます。
井戸水検査.COMにて行った水質検査の結果をご活用頂き、素敵な手洗い洗車サービス事業が立ち上がります様にお祈り致しております。
株式会社ライフライン様 この度は井戸水検査.COMをご利用いただきまして誠にありがとうございました。
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秩父市を流れる荒川の風景です。
今回ご依頼いただきました企業様
株式会社ライフライン
http://www.lifeline117.co.jp/
山梨県上野原市 K様宅 検査事例
今回は甲斐の国、山梨県上野原市のK様より井戸水検査.COMにご依頼を頂きました。

検査対象はご自宅のすぐそばにあるご実家に給水している井戸です。
現在は飲用には使っていないとのことでしたが、いざという時の為に水質を把握されたいということでの水質検査実施です。
まずは採水前にしっかり時間を掛けて水を流します。これは配管内などに溜まっていた水ではなく、その井戸本来の水質を検査する為に行います。
溜まり水は水質が悪くなっている場合がありますので、皆さんも井戸水を使用する際は配管の水をしっかり出し切ってからのご使用をお勧めします。

水を流している間に気温・水温も計ります。 この日は午前10時過ぎにもかかわらず30度超えの暑い日でしたが、水温は18度でした。
- 気温測定
- 水温測定
10分以上しっかりと通水したのちに専用の採水容器に採水していきます。

採水容器は細菌検査用の滅菌済ポリ瓶やジクロロメタンやテトラクロロエチレンなどのVOC(揮発性有機化合物)用の遮光ガラス瓶など専用の採水容器に採水していきます。今回はスタンダードプラン(26項目)でのご依頼でしたので計2リットル弱の検体を採水いたしました。

検体は採水後、クーラーボックスできっちり氷冷して自社の分析室まで持ち帰ります。
自社採水だからこそ、採水した当日に細菌検査などに迅速に着手でき、正確な検査を行えます。

帰りがけに撮影した上野原市の風景です。この日はとても天気が良く、気持ちの良い日でした。
採水をしてから7営業日後に報告書が出来上がりました。(営業日=平日です。)
水質検査.COMでは検査項目ごとの専任の担当者が責任をもって検査・測定をしております。
そして水質検査部門管理者が各データをとりまとめ、その検査値の妥当性や整合性などを確認したのちに報告書を作成いたします。

採水場所: 山梨県上野原市 K様宅
採水日 : 平成28年8月3日
採取時間: 10:15
項目 | 単位 | 検査値 | 定量下限値 | 基準値 | 検査方法 |
一般細菌 | 個/ml | 2 | 0 | 100 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第1 |
大腸菌 | (100ml中) | 不検出(陰性) | — | 検出されないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第2 |
鉛及びその化合物 | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
ヒ素及びその化合物 | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
亜硝酸態窒素 | mg/l | 0.004未満 | 0.004 | 0.04 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
硝酸態窒素及び 亜硝酸態窒素 |
mg/l | 15.7 | 0.02 | 10 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
四塩化炭素 | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.002 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
シス-1,2-ジクロロエチレン及び トランス-1,2-ジクロロエチレン |
mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.04 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
ジクロロメタン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.02 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
テトラクロロエチレン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
トリクロロエチレン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
ベンゼン | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
亜鉛及びその化合物 | mg/l | 0.01未満 | 0.01 | 1.0 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
鉄及びその化合物 | mg/l | 0.03未満 | 0.03 | 0.3 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
銅及びその化合物 | mg/l | 0.01 | 0.01 | 1.0 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
マンガン及びその化合物 | mg/l | 0.005未満 | 0.005 | 0.05 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
塩化物イオン | mg/l | 22.4 | 0.2 | 200 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
カルシウム,マグネシウム等(硬度) | mg/l | 110 | 10 | 300 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第22 |
蒸発残留物 | mg/l | 265 | 20 | 500 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第23 |
有機物(全有機炭素(TOC)の量) | mg/l | 0.2未満 | 0.2 | 3 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第30 |
pH値 | — | 6.6(22.0℃) | — | 5.8~8.6 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第31 |
味 | — | 異常なし | — | 異常でないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第33 |
臭気 | — | 異常なし | — | 異常でないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第34 |
色度 | 度 | 0.5未満 | 0.5 | 5 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第36 |
濁度 | 度 | 0.1未満 | 0.1 | 2 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第41 |
アンモニア性窒素 | mg/l | 0.03 | 0.02 | — | 上水試験方法Ⅲ-2 8.2 (2011年) |
【 判定 】硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素が、水道法水質基準に不適合です。
ただし、アンモニア性窒素については水道法水質基準の対象範囲外です。
【 備考 】気温:30.5度、水温:18.0度
今回の水質検査の結果は、「硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素」という検査項目が基準値10mg/ℓに対して検査値15.7㎎/ℓと基準超過をしており、飲料水としては不適合な水質であるとの判定となりました。
「亜硝酸態窒素」は不検出(0.004mg/ℓ未満)でしたが、「硝酸態窒素」は体内で「亜硝酸性窒素」へと還元され、血中のヘモグロビンと反応して、メトヘモグロビン血症(血液が酸素を運べなくなり、臓器が酸素欠乏状態に陥る。)の原因となる物質です。
今回の検査結果の様に飲めないという判定が出る場合もありますので、信頼のおける水質検査機関に依頼をして水質検査を実施し安全を確認するのはとても大切なことだと思います。
K様、この度は検査のご依頼を頂きまして誠にありがとうございました。
神奈川県横浜市鶴見区 岸谷の湧水 検査事例
井戸水検査.COMでは様々なお客様から水質検査のご依頼を頂いておりますが、湧水を汲んできて飲用しているお客様から水質検査のご依頼を頂く事もあります。
そこで検査事例として、「岸谷の湧水」を飲料水水質基準にもとづく水質検査をおこなってみました。
岸谷の湧水とは、横浜市鶴見区岸谷の国道一号線沿いの擁壁のパイプから流れでている湧水で、常日頃から水を汲みにくる方たちがいます。
交通量の多い国道一号沿いという事もありよく知られている湧水で、水を汲んでいる人がいる光景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
そんな岸谷の湧水は果たして、飲用に適している水質なのでしょうか?

まさに国道沿いです。
近隣住人の方も汲みに来る湧水
現地にある注意書きによると昭和12年の第二京浜国道の建設の際に発見され、
災害時に利用できるように残されてきたものだとあります。
また、生水のまま飲まずに煮沸して飲むようにし、水質検査を行い安全を確認するように記載されています。

この時も年輩の男性が1人、ペットボトルに水を汲んでいらっしゃいました。
よく汲みにこられるのか訊ねたところ、「頻繁に来ている。」とのことでした。

(※上記ペットボトルは近隣の住人の方が水を汲んでる様子です。)

湧水の流れ落ちている小さな池には藻がたくさん生えています。魚などは特にいませんでした。
自主的に検査してみました!
今回の検査項目は、井戸水検査.comでも飲料水の検査としておさえておきたい項目がセットになっているスタンダードプラン26項目の検査をおこないました。
その結果がこちらです。↓↓↓

採水場所: 横浜市鶴見区岸谷
採水日 : 平成28年6月3日
採取時間: 14: 45
項目 | 単位 | 検査値 | 定量下限値 | 基準値 | 検査方法 |
一般細菌 | 個/ml | 0 | 0 | 100 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第1 |
大腸菌 | (100ml中) | 不検出(陰性) | — | 検出されないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第2 |
鉛及びその化合物 | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
ヒ素及びその化合物 | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
亜硝酸態窒素 | mg/l | 0.004未満 | 0.004 | 0.04 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | mg/l | 7.78 | 0.02 | 10 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
四塩化炭素 | mg/l | 0.0002未満 | 0.0002 | 0.002 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン | mg/l | 0.004未満 | 0.004 | 0.04 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
ジクロロメタン | mg/l | 0.002未満 | 0.002 | 0.02 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
テトラクロロエチレン | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
トリクロロエチレン | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
ベンゼン | mg/l | 0.001未満 | 0.001 | 0.01 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第14 |
亜鉛及びその化合物 | mg/l | 0.01未満 | 0.01 | 1.0 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
鉄及びその化合物 | mg/l | 0.03未満 | 0.03 | 0.3 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
銅及びその化合物 | mg/l | 0.01未満 | 0.01 | 1.0 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
マンガン及びその化合物 | mg/l | 0.005未満 | 0.005 | 0.05 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第6 |
塩化物イオン | mg/l | 17.3 | 0.2 | 200 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第13 |
カルシウム,マグネシウム等(硬度) | mg/l | 113 | 10 | 300 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第22 |
蒸発残留物 | mg/l | 241 | 20 | 500 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第23 |
有機物(全有機炭素(TOC)の量) | mg/l | 0.2未満 | 0.2 | 3 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第30 |
pH値 | — | 6.8(22.0℃) | — | 5.8~8.6 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第31 |
味 | — | 異常なし | — | 異常でないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第33 |
臭気 | — | 異常なし | — | 異常でないこと | 平15.厚生労働省告示第261号別表第34 |
色度 | 度 | 0.5未満 | 0.5 | 5 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第36 |
濁度 | 度 | 0.1未満 | 0.1 | 2 | 平15.厚生労働省告示第261号別表第41 |
アンモニア性窒素 | mg/l | 0.02未満 | 0.02 | — | 上水試験方法Ⅲ-2 8.2 (2011年) |
【 判定 】上記の検査項目につきましては、水道法水質基準に適合します。
ただし、アンモニア性窒素については水道法水質基準の対象範囲外です。
【 備考 】天候:晴れ、気温:27.5度、水温:18.0度
今回検査した項目については飲料水水質基準に適合し、岸谷の湧水は飲用に適している水質だということが判りました。
細菌検査の項目である「一般細菌」、「大腸菌」は共に検出されませんでした。
塩素消毒などをしていない湧水ですので「一般細菌」は検出されるもかもしれないと思っておりましたが、この日に採水した検体としては不検出でした。
金属や有機性揮発化合物などの人体に有害な物質もほとんどの項目が不検出でした。また、『硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素』が基準値内ではありますが、若干高めだったので継続的な検査をしたほうが良いと思いました。
思った以上に綺麗な水質だった岸谷の湧水が今後も地域の財産として守られていくことを願います。
※上記の飲用適の判定は、平成28年6月3日に採水した検体の検査実施26項目のみの判定です。水質は変化していく可能性があり、いつも飲用水に適しているとは限らず、弊社で安全を保障するものではありません。飲用の判断、煮沸などの対策は自己責任にてお願い致します。
※上記検査結果に関するお問い合わせは受付けておりませんのでご了承下さい。
検査事例(神奈川県横浜市青葉区)
神奈川県横浜市青葉区 A様宅
井戸を新設しお風呂と散水用に井戸水を使用したいが、そのままの水を使用しても大丈夫か不安になり、
区役所の紹介で総合環境分析にご連絡をいただきました。
井戸水検査.comが上毛新聞に掲載されました!
当社が運営を開始した「井戸水検査.com」が上毛新聞に掲載されました。
以下、掲載記事内容です。
井戸水検査 受付サイト
災害への備え 需要発掘邑楽町に拠点がある水質調査分析の総合環境分析(横浜市緑区、石渡裕社長)は、井戸水検査専用のインターネット申込みサイト
「井戸水検査.com」(http://idomizukensa.com)を開設した。井戸は自然災害で水道が断水した時の備えとして見直されており、検査需要を取り込む。検査は、担当者が現地で採水し、その日のうちに細菌検査に着手。基準値と比較した検査結果報告書を発行する。
大腸菌や味、におい、鉛など26項目を検査するスタンダードプランは4万8600円。最低限の検査を行なうライトプラン
(16項目で3万7800円)や、水道法に基づく検査基準に沿ったパーフェクトプラン(51項目、金額は要相談)も用意している。
出張採水費は同社拠点に近ければ無料、遠ければ最大で1万円程度かかる。担当者は「コストと安全のバランスを考慮して検査項目を選定している」と説明する。
東日本大震災を契機に、万一の備えとして井戸水の存在が見直されているという。検査に関する相談が増えていることから、同社は井戸水検査の需要を幅広く掘り起こそうと、サイトを開設した。
申込みはサイト内の検査依頼フォームで行う。問い合わせは同社(TEL:045-929-0033)
相模経済新聞に井戸水検査.comが掲載されました。
相模経済新聞に井戸水検査.comの記事が掲載されました!
以下、掲載内容です。
横浜市緑区の調査分析業「総合環境分析」は、インターネットサイト「井戸水.com(ドットコム)」を開設し、井戸水の水質検査に特化したサービスを展開。相模原市や町田市で増えている検査需要を狙う。
井戸水は2011年の東日本大震災以降、自然災害で断水した時の対策として見直された。環境の影響で変化することもあり、自治体や保健所の指導で水質検査を奨める地域も多い。
相模原・町田では、以前から井戸水の検査依頼が多かったが、災害対策として水質を把握しようとする人が増えたという。井戸を持つ人から「どのような項目で検査をすればいいか分からない」との声があった。
専門の担当者が現地で採水し、水道法に従った検査・分析を行う。検体を採取してから、約2週間で報告書が届くという。
石渡壮常務は「体に入るものなので、安全性を確認したほうがいい。気軽に問い合わせてほしい」と話した。
(2016年2月1日号掲載)